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2025.5.26[チーム]
[ WE ARE GAMBA OSAKA 2025 ]FW17 山下諒也
昨年の戦いを通して、チームのキーワードになった『熱量』。
それらを漲らせた戦いの数々は、勝ちへの執着として表現され、スタジアムの熱狂を生んだ。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、その『熱量』の裏で、選手それぞれが宿すスピリットにスポットをあてる。彼らの魂は、熱意、勇気、決意は、どんな力を今シーズンのチームに与えてくれるのだろうか。
すべての局面に全力で向き合い、力の限りに走り切る。そんな覚悟が伝わってくるようなパフォーマンスが続いている。意外にも、試合前日まではたくさんの不安とネガティブな感情に襲われているそうだが、ひとたびピッチに立てば、最強の自分が現れるのだという。
「基本的に僕は不安症なんです。事実、試合前日までは常に最悪なことを想定して準備します。自分のプレーはもちろんのこと、チームとしても前半の立ち上がりに失点しちゃうとか、劣勢に追いやられる状況になるとか。でも、だからあらゆる場面を想定して練習に全力で向き合うし、いざ試合になって思うようにいかないことが出てきても、自分の中では準備していたことだから慌てることもないし、気持ちが揺らぐこともない。ただ、ひたすらに自分が準備してきたことを全力で、真っ直ぐに目の前の相手にぶつければいいだけ。そう考えると、試合前によくない状況を想定することが、結果的に自分の戦うスピリットになっている気がします」
事実、ピッチでの山下に、恐れや不安は一切感じられない。どんなに屈強な相手にも、迷いなく体をぶつけ、球際を競り、ボールを奪い切る。まさに、一心不乱。その姿に観ている者は心を打たれ、魅了される。
「いつからそんなふうになったのかはわからないんですけど、試合になった途端に、前日までの自分が嘘みたいに、怖いものが何もなくなるんです。あれは…何ででしょうね? 自分でも不思議です。試合が終わって映像を振り返った時に『よく、こんなプレーができたな!』って思うこともしょっちゅうあります(笑)。でもサッカーは結局、メンタルの戦いだから。どれだけ自信を持って前向きに、熱い気持ちでサッカーできるかで必ず結果は変わる。逆に余計なことを考えたり、ビビった時点でミスが起きるし、相手に上回られてしまいますしね。ただ、繰り返しますけど、僕は決してメンタルは強くない。だからこそ、目の前の試合に対して最高の準備をし、そこで作ったスピリットを真っ直ぐにぶつけて全力で戦い続けるだけだと思っています」
ガンバに加入して2シーズン目。今やそのスピードは、紛れもなくチームの武器になった。事実、山下がボールを持った瞬間、スタンドは彼のプレーに呼応して大きなうねりをあげ、相手との体格差をものともせずにぶっちぎる様は、歓声を一際、大きくする。
「1つのプレーで、スタジアムの雰囲気を変えられるくらいの選手になりたいという思いは常に持っています」
それもすべては、チームの勝利を掴むため。日々、深まりを見せているというガンバ愛も、より速く、強く、その一歩を踏み出す力に変えて。
「貴史くん(宇佐美)やヒガシくん(東口順昭)、秋くん(倉田)ら、ガンバを代表する選手たちのガンバへの想いみたいなものに触れるたびに、自分の気持ちもどんどん引っ張られて、どんどんガンバを好きになっていく。これまで在籍したどのクラブにも感謝の気持ちはあるけど、僕が今、愛しているのは、在籍しているガンバだけ。一番愛するこのクラブのために全力で戦って、できるだけ数多くの喜びを皆さんと一緒に分かち合いたいと思います」
余談だが、ピッチで示し続けている熱さとは対照的に、実は「目立つのは苦手」だと本人。試合後のヒーローインタビューなどで注目されるのも、いまだに慣れないと苦笑いを浮かべる。
「その分、ピッチで目立てるように、プレーで僕を知ってもらえるように頑張ります!」
そのためにも、とにかく、日々を全力で。
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高村美砂●文 text by Takamura Misa
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