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2022.10.22[チーム]
[ WE ARE GAMBA OSAKA ]MF29 山本 悠樹
プロとしてサッカーに向き合う中で、
選手を熱くさせるものは何なのか。
何に彼らの気持ちは震えるのか。
次に向かわせる原動力となるのか。
選手それぞれが抱く『熱』の正体を探る。
これまでの経験上、自分が準備してきたものを遺憾なくピッチで表現するために、山本悠樹は常に冷静な状態で試合を迎えられるように心がけていると話す。
「気持ちが昂りすぎると逆にポジションニングが遅れたり、冷静に判断ができないことが多い。だからこそ試合前は、敢えて気持ちを落として試合に入るようにしています」
パナソニックスタジアム吹田でのナイトゲームにおける入場時の演出は、そのための大きな助けになっているという。照明が落とされる中、スタンドに無数に輝く青のライトを頼りにピッチに向かって歩みを進めながら、気持ちを落ち着かせ、これから始まる戦いでするべきことを整理し、感覚を研ぎ澄ませる。プロサッカー選手として戦う責任を噛み締めながら。
「スタンドからあの雰囲気を体感したこともありますが、ピッチから見渡すそれは、全然見え方が違う。だからこそ自分がプロサッカー選手としてその場にいられる幸せを実感する瞬間でもあるし、それに伴う責任を自分に突きつける時間にもなっています。また、矛盾しているように聞こえるかも知れないですけど、純粋にあの幻想的な雰囲気に身を置いて『うん、そうよな。ここに立つためにいろんなことを乗り越えて頑張ってきたよな。これからもこの景色を見るために、今日も頑張ろう』的に冷静になることで、試合に向かう自分の熱を上げているという感覚はすごくあります」
今シーズンはプロになって初めて、ケガによる長期離脱を強いられた経験も、改めてピッチに立てる幸せを噛み締めることにつながっているという。そしてその『幸せ』はたくさんの人と勝利を分かち合いたいという思いにリンクするものでもある。
「個人的なことを言えばプロになってからの3年で、試合に出る、出ないに関係なく成長しているという実感はあるし、今はすごくいい感覚でサッカーができているなとも思います。ただ、今シーズンを含めチームの結果が伴わないシーズンが続いているのも事実なので。現状を打破するきっかけになるようなプレーをできる選手になりたいし、強いガンバを取り戻す力にもなりたい。そしてもちろん、このチームでタイトルを…強いガンバを取り戻した時には必ずそのど真ん中でプレーしていたいと思っています」
最近の試合では、新たに備えた『走力』という武器を存分に生かして攻守に存在感を際立たせている山本。残り2試合でも「とにかく、ガンバが勝つための仕事をしたい」と話す。
「厳しい試合になるのは間違いないですが、そろそろ点が取れたらいいなと思っています」
柔らかい笑顔を浮かべながら、サラリと言ってのけた言葉は山本の熱の証。それが現実となればもちろん、パナスタは大きな歓喜に包まれる。
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Interview and text by Misa Takamura
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