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2023.4.18[チーム]

[プレビュー]ルヴァンカップの首位キープとチームの底上げへ。若い力とともにFC東京戦で勝ちに行く

京都戦では終盤、痛いミスから決勝点を許し、リーグ戦で今季初の連勝を逃したガンバ。しかし、ルヴァンカップでは3試合を終えて2勝1分と好スタートを切っており、Eグループでは勝点7で単独首位を走っている。
京都戦を振り返ってポヤトス監督は「攻撃は出来ていたし、相手を苦しめることは出来ていた。試合全体を通じてコントロールできていたが、してはいけないミスと退場が重なってああいう負けに繋がったと思っている」と振り返ったが、やはり明確な課題は、失点につながるミスを減らすこと。リーグ戦だろうとルヴァンカップだろうとやはり不用意なミスは禁物だ。

過去3試合のルヴァンカップはあくまでも勝ちにこだわるメンバーを送り出し、着実に勝点を積み上げてきたガンバだが、アウェイのFC東京戦は二つの意味を持つ試合になる。
「重要なリーグ戦があることも分かっているが、ルヴァンカップもともに勝ちに行きたい」(ポヤトス監督)。勝利して勝点を10に伸ばせば、グループステージ突破が見えて来るのは間違いないが、同時に今のガンバにとって必要なのはチーム全体の底上げでもある。
「普段しっかりとトレーニングしている選手がたくさんいるし、この試合でプレーするに値する選手も多い」と指揮官が話すように、これまで出場機会が少なかったり、ピッチに立っていない選手にとっても重要なアピールの場になりそうだ。

出番に飢える選手の一人が、山本理仁。かつて東京Vに所属していた山本にとって慣れ親しんだピッチでもある味の素スタジアムでの先発に燃えている。
「ゲームをコントロールするという点で自分たちが主導権を握って試合を進められれば、勝てる試合だと思いますし、しっかりと自分たち主導でボールを動かしたい」(山本)。

そしてルヴァンカップでは、若手を起用するU-21選手の先発出場義務ルールが設けられているが、ガンバでの対象は中村と半田の2人のみ。「(中村)仁郎もしっかりとトレーニングを頑張っているし、準備はできている。私自身も若手にチャンスを与えていきたいし、仁郎だけでなく(山本)理仁や、他の若手にとってもいい場になればと思っている」と新しい力の台頭に期待を寄せる。
プロ2年目の今季、まだ公式戦で出場機会がない中村だが地道に持てる技を磨いてきた。左利きの中村にとって右ウイングはその技術を見せつけるに格好のポジションだ。「自分の一番の特徴はドリブル。そこでいかにシュートまで持っていけるかを考えている」と中村も意気込む。

FC東京もリーグ戦で敗れた流れの中でルヴァンカップに挑んでくる。直近のリーグ戦では2分2敗と勝利がないだけに、週末を見据えたメンバー構成で来る可能性は高そうだ。ホームでガンバに敗れた際「ルヴァンカップは若い選手にチャンスを与える絶好の機会」と話していたアルベル監督だけにターンオーバーを採用する可能性もあるが、ホームでは当然モチベーション高く挑んでくるはずだ。
勝点3とチームの底上げ。若い力も用いながら、ガンバが今大会3勝目を目指しに行く。