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2025.8.21[チーム]
[ WE ARE GAMBA OSAKA 2025 ]MF16 鈴木徳真
昨年の戦いを通して、チームのキーワードになった『熱量』。
それらを漲らせた戦いの数々は、勝ちへの執着として表現され、スタジアムの熱狂を生んだ。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、その『熱量』の裏で、選手それぞれが宿すスピリットにスポットをあてる。彼らの魂は、熱意、勇気、決意は、どんな力を今シーズンのチームに与えてくれるのだろうか。
その心に宿すのはいつも『成長』への野心だ。どんな時もそれが鈴木徳真を走らせ、戦わせてきた。
「何かを好きだって気持ちは最強だと思うんです。好きだから練習しようって思うし、練習するから、自分に何ができて、何ができないのかも明確になる。それを克服しようと努力もしますしね。考えたらずっとそのループが続いていますけど、巧くなることに終わりはないから、決して自分に対して諦めることもない。現役を引退するまでこれが続くんだろうなって思っています」
その過程はいい時ばかりでは決してない。成長曲線が横這いになるだけならまだしも下降気味にあると感じることもある。だが、そのすべてを受け入れてこそ見出せる成長があると思えば、すべて、どんとこい、だ。
「プロサッカー選手は成長曲線の浮き沈みというか、上がったり下がったりの波が激しい職業だと思うんです。右肩上がりにグングン伸びていけばいいけど、一足飛びには成長はできないし、仮に自分では成長していると思っていても、それが数字に出なければ成長していないと判断されることも当然ある。特にこれといった理由もなく、急に停滞を感じることもありますしね。でも、僕は逆にそれがいいというか。浮き沈みが激しいから…特に、悪い時があるから成長もできると思っているから。実際、もがき苦しんで、でもそれを乗り越えようと努力することでしか見えないこともあるし、『ああ、あの時、失敗したよな』みたいなことが起きると、必ずそこにはセットで『次はこうしよう』という思考が生まれている。それによって自分がまた何かをしよう、変えてみようと行動に移すことは、必ずまた成長曲線を上げてくれると信じています」
もちろん、それを続けた先に、何があるのか、どんな自分がいるのかは、鈴木自身もわかっていない。でも、わかっていないから、もっともっとと自分に求められるのかもしれない。
「その時々の自分に応じて目標設定のところは変わる部分もあるけど、いつも心に据えていることがあるとしたら『自分がキャリアを終える時にどういう選手でありたいか』ってことくらいですね。自分という幹に、その時々のチーム戦術によって加えられるプレーの『幅』みたいな部分を備え続けていくことで、いろんな枝葉が伸びていって、最終的にはヤットさん(遠藤保仁コーチ)やミョウさん(明神智和コーチ)のように名前を聞いただけで、『ああ、いい選手だったよね』『すごい選手だったね』と言われる選手になれればいいな、と。細かなプレーのところで、あそこがいい、これが良かった、ではなく選手としてトータル『いい選手』『すごい選手』だと表現される自分に辿り着きたい。そのためにもまだまだもがきます」
そんな自分に今、強く求めているのは後半戦での『5ゴール5アシスト』だ。昨年の戦いを元にシーズン当初から自身に課してきたという「1試合で60回以上のボールタッチ数を求めながら、そのうちの5〜7割は縦方向にパスを出す」というチャレンジを、明確に数字に繋げていきたいと話す。
「前半戦は正直、うまくいかないことも多かったですけど、さっきの話と同じで、うまくいかないから、そこにこだわって、自分なりのチャレンジは続けてきたので。それが今後の戦いで明確に数字につながるようにしたいし、じゃないとチームの助けになれないと思っているので、そこは引き続き自分に求めていきます」
諦めず、しぶとく追い続ける先に、また新たな自分を見出すために。
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高村美砂●文 text by Takamura Misa
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