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2026.10.19[チーム]
[ WE ARE GAMBA OSAKA 2026/27 ]MF10 倉田 秋
特別シーズンで刻んだ10個目の星に新たな覚悟を携えて臨む2026/27シーズン。
頂点に立つ喜び、興奮、熱狂を再び味わうために、
ガンバ戦士はどんな進化を遂げて、チームの勝利を後押しするのか。
どんな強さ、逞しさをピッチ上で示し、ファン・サポーターを歓喜に導くのか。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、
各々の胸にある『進化の哲学』に触れ、成長への決意を明らかにする。
2007年に始まったプロキャリアも今年で20年目。気がつけば年齢も37歳と「大きくなった」。フィールド選手ではチーム最年長の彼のことを周りは当然、ベテランと見ているが、彼自身は「ようやくベテランになってきた」と笑う。年齢を自覚していないのではない。それほどにフレッシュな毎日を過ごしているという意味で、だ。
「サッカーは年齢でやるものじゃないと思っているから、自分がいくつになったとか、ベテランだということを意識することはないです。ただ、当然ながらこれだけ在籍年数が長くなればクラブへの愛情は深くなるし、チームのために自分は何ができるのかって思いは年々強くなっています」
あわせて、うまくなりたいというサッカーへの欲も、ますます強くなるばかり。ともすれば「進化」への意識はチーム内の誰よりも強いかも知れない。
「今の自分が一番大事にしているのは、やってみたいと思ったことは全部チャレンジするってこと。大半は体の構造とか、動かし方、トレーニングのことが多いですけど、それ以外にも食事の摂り方とか、単純にこの店に行ってみたい、これを食べてみたいとか。本を読むとか映像を観ることも含めて若い頃より自分の欲にはできる限り従うというか、チャレンジすることが人生のモットーみたいになってきました。合わないと思ったら1日でやめるけど(笑)」
中でも自分の体を知り、プレーの向上に繋げるというトライは、長きにわたって続けてきたことの1つだ。毎年、新しいシーズンを迎えるたびに新たなメニューに取り組んできた中で、今年に入ってからの約10ヶ月間は「体の動かし方」に注力してきたという。
「説明が難しいんですけど簡単にいうと、体を足だけで動かさないというか。仙骨と丹田(下腹部)を起点に体を動かすみたいなことです。難しいことでは決してなくて誰だって意識さえすれば…勘がいい人ならすぐにでもできるはずだし、なんなら自然とその動かし方が身についている人もいます。僕はこれに辿り着くまでにもう10年以上、いろんなことをやってきたんですけど。でも今は、ようやく『探していたのはこれや!』ってものが見つかって最高に幸せ(笑)。もちろん今が完成系ではなくて、まだまだ突き詰めていくというか、加えられるものはあると思っていますけど、現時点ではこれまでやってきたことの中で一番自分の体にしっくりきてる。ただ、人それぞれ生きてきた過程で体に染みついた癖があるので。今取り組んでいる体の動かし方を試合中の息が上がった状態で、目まぐるしく展開が変わる中でもナチュラルに使えるようになるのは簡単じゃなくて、だからコツコツ、体に染み込ませてきたんですけど、その動き方ができている時はめちゃ動けている感覚も持てているし、思うプレーができることも増えた。これを完全に習得したらもっと楽しくサッカーができるんじゃないかな」
今更ながら倉田が体づくりに興味を持ったのは自分の思い描くプレーができなくなることへの危機感からだ。
「頭で考えたことがそのままプレーで表現できひんというか。その感覚を味わって、どうせやるなら、いくつになっても自分のやりたいと思うプレーをやりたいし、そのためには『体』だ、と。じゃないと自分がいることがチームのためにもならないですしね。…っていうと聞こえはいいけど、単なる実験好きなだけかも」
言葉尻は冗談で濁したが「自分のやりたいと思うプレーをやりたい」は本音だろう。そしてその絶え間ない追求こそが、倉田の進化を支えている。
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高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
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