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2025.9.24[チーム]
[ WE ARE GAMBA OSAKA 2025 ]FW42 南野遥海
昨年の戦いを通して、チームのキーワードになった『熱量』。
それらを漲らせた戦いの数々は、勝ちへの執着として表現され、スタジアムの熱狂を生んだ。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、その『熱量』の裏で、選手それぞれが宿すスピリットにスポットをあてる。彼らの魂は、熱意、勇気、決意は、どんな力を今シーズンのチームに与えてくれるのだろうか。
FWとして点を取ること、すなわち『結果』を意識してきた。それはサッカー選手として『上の世界』を目指すために、だ。
「この世界で生き残るには、常に上を目指し続けなアカンと思っていますし、逆にその向上心がなくなったらサッカー選手を辞めようと決めています。1つ1つのプレーが巧くなることもそうだし、チーム内での序列を上げるとか、1つでも上のカテゴリーを目指すこともそう。実際、サッカーを始めてからずっとその意識でやってきたからプロキャリアも拓けたし、J3リーグ、J2リーグと戦うステージを上げてくることもできたんじゃないかと思う。それは今年、ガンバに戻ってからも同じで、なかなか公式戦に絡めていない現状はありますけど、今より上に、という意欲は常にある。それが自分のスピリットでもあるから」
そのマインドは生来の性格にも支えられているものでもある。サッカーを始める以前からあちこちで顔を出した「生粋の負けず嫌い」はいつも南野を駆り立てた。
「幼稚園に入る前の、プレスクールの段階でもすでに『負けず嫌い』が顔を出していました。プレスクールでは、登り棒を一番上まで登り切れたら、縄跳びを1000回できたらグリコがもらえるみたいなことが結構あったからかもしれないですけど、僕も何かを達成するとことにすごく喜びを覚えていたし、コマ遊びやカードゲームをするにしてもとにかく負けたくなかった。その性格のまま大きくなったせいか、小学校の体育の授業で『本気になりすぎだ』と先生に怒られたこともあります(笑)。『競争』とか対決形式になるといつも自然と血が騒いでいました」
それはサッカーでも同じだ。どの世代でも常に上級生の選手と同じピッチに立つことが多かったという環境にも後押しされて『負けず嫌い』はいつも南野を奮い立たせ、高みへと押し上げてくれた。
「サッカーではいつも上には上がいたというか。1つのことができても、またすぐに次の壁が立ちはだかる、ってことばかりだったから、僕自身も『これができたら次はこれ』みたいに次々と欲が湧いてきて、それに追いかけられるように体を動かしていました。もっとも、当時はそんな深いことを考えていたわけではなくて単純に『自分が点を取ってチームを勝たせよう』っていう一心だった気がするけど、今になって考えると『欲が自分を成長させてくれる』という経験をたくさんしてきたことが、『とにかく上を目指すこと』という意識にも繋がったのかもしれない」
もっとも上手くいくことばかりではなく、プロの世界では特に『上に』行くことの難しさも痛感しているが、心を折ることは決してない。今の彼が何よりも欲している『ガンバでの初ゴール』のため、やり続けるだけだ。
「プロになってからの過去2シーズンもそうでしたけど『0を1にする』作業がすごく大変で、すごく大事やと思っています。だからこそ、その『1』のためにしっかり自分を注ぎたい。そうすれば1が出た後の自分は絶対に加速できると思うから。それに、仕事としてサッカーをしている以上、僕に試合に出られないから不貞腐れる、みたいな選択肢はないと思っているので。いつかくるチャンスのために、必死こいて練習もするし、自分を磨き続けるしかないとも思う。練習でやれない選手が試合に出られるはずもないから」
今シーズンに戦ってきた練習試合ではチームで唯一、全試合で点を決めてきたのも、その決意があってこそ。
「練習試合で決められる選手は、絶対に試合でも決められる。逆に、練習試合ですら決められないのに試合で決められるはずがないから」
『0を1にする』瞬間は、着実に近づいている。
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高村美砂●文 text by Takamura Misa
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